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2023世界と中国のバイオ医薬品企業ランキングと傾向【業界研究】

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当サイトへのご訪問ありがとうございます。

今回は、「最近バイオテックの波が来ているけど、中国はどんな感じなの?」「今は何が流行っているの?」という疑問にお答えしようと思います。

ただ、バイオテックとはいえど分野は様々。少し前から流行りのmRNAワクチン等のRNA研究から食品やエネルギー事業等正直何でもありますので、今回はバイオ医薬品に限定してお届けします。

この記事は、中国のバイオ医薬品企業へ投資を考えている方、中国市場への進出を目論んでいる方にオススメできます。

目次

バイオテックとは?

バイオテックとは、バイオロジー(生物学)の知見を元にしたテクノロジーのことで、日本では生物工学といいます。

中国語では、生物科技(台湾)、生物技术や生物科技(中国)といいます。

今、バイオテックが投資家や政府、VC・PEファンドなどから過去最高の投資を受けています。

バイオ医薬品とは

バイオ医薬品とは遺伝子組み換え技術細胞培養技術を使う等バイオテクノロジーを用いて作られる医薬品です。

低分子化合物の一般的に言われる薬とは異なり、テクノロジーのよって作られた生物由来の物質から出来ております。

バイオ薬品の意義ですが、

・がんや自己免疫疾患等、難治性疾患への治療効果が期待できる

・有効成分がタンパク質であり、標的分子への特異性が高いため、オフターゲットに

よる副作用が少ない

厚生労働省資料:https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000655558.pdf

と言われています。

バイオ医薬品は人間の中にある生体分子から生産するため、コントロールやプロセスがより複雑になっており、臨床培養士や細胞培養、遺伝子操作が可能な研究者等のプロフェッショナルな人材がより求められます。そのため、出来上がった製品はどうしても高価なものになってしまいます。

世界のバイオ医薬品企業の動き

2020年、107社のバイオテクノロジー企業が新規株式公開(IPO)により225.8億ドルを調達しました。2019年は64のバイオテクノロジー企業が86.4億ドルを調達していたことから考えると、かなり多くの投資家たちがバイオテクノロジーへ関心を寄せていることがわかります。

M&Aにおいても、129件のバイオテック企業合併買収、1729億ドル相当の取引に成功しております。

例えば、ギリアド・サイエンシズ、BMS(Bristol Myers Squibb Co.)、ノバルティス、アステラス製薬などは、バイオテック企業を合併買収して10億ドル以上の価値を上げています。M&A自体は173件の合併買収、2237億ドル相当の取引を完了した2019年に比べて減少していますが、非常に大きな動きが続いています。

世界と中国のバイオ医薬品企業ランキングと比較

世界トップ25バイオ医薬品企業

通常、世界のバイオ医薬品規模ランキングを検索しようとしても、グローバル大企業は低分子医薬品も生産している製薬会社が大多数なため、バイオ医薬品に絞った企業ランキングを集計することが少し困難です。

そんななか、2022年3月4日時点の時価総額で25社のバイオテクノロジー企業をランキングしているサイトを発見しました。

順位、社名、時価総額(数十億ドル)、昨年からの変化率で掲載されています。(小数点以下は四捨五入しています。)

https://www.genengnews.com/a-lists/top-25-biotech-companies-of-2023/

今年のバイオ医薬品企業トップ25リストにランクインした企業のうち、米国に本社を置く企業が半数以上(14社)を占めています。米国外に本社を置く11社のうち、中国に4社、日本とデンマークに2社、オーストラリア、オランダ、ドイツ、インド、スイス、韓国に各1社という結果でした(ただし、スイス本社の2社目は米国にも本社を置いているので含まれていません)。

中国からは、10位ハンルイ 18位ウーシー・アップテック 20位ベイジーン 24位ウーシー・バイオロジクス
がランクインしております。

ただ、ここで気をつけたいところはウーシー2社はCDMOで優れているのであり、彼ら自身のR&Dパイプラインが優れているわけではないという点です。

中国トップ25バイオ医薬品企業

一方、中国は明確なランキングは公開されていないものの、ここ数年は中国医薬研究開発・イノベーションサミット組織委員会や中国医薬品研究開発実力ランキング専門家委員会が「中国医薬品研究開発実力ランキング」を発表しており、第8回目となる今年も2023年版が発表されています。

この選定要因ですが、薬智ネット、薬品研究開発実力ランキング専門家委員会、2023中国医薬研究開発・革新サミット組織委員会による企業に対する2022年度薬品受理承認状況、薬品企業の研究開発への投入資金状況、薬品臨床試験、特許及び企業歴史薬品研究開発ランキングなどの研究開発関連数です。

その中で選定された中国のバイオ医薬品企業50社は以下の通りです。

50位まで紹介する気にはなれなかったので、今回は上位を見てみます。

 上海復星医薬
 ハンルイ医薬
 信達生物製薬
 Beigene(ベイジーン)
 上海君実生物医薬

こちら上位の企業は、どれも低分子化合物に関してもかなり研究開発を行なっている会社であるため、「バイオ医薬品も」力を入れている企業といえます。5位の君実生物だけバイオ医薬品企業といえるでしょう。

企業詳細については、特集済の企業ばかりなので、過去記事をどうぞ。

※信達生物については何年も下書きに入れていますので、頑張って世に送ります。少々お待ちくださいませ。

おまけ:中国のバイオ医薬品企業の動き(香港証券取引所編)

2023年時点の現在、中国のバイオテックは香港証券取引所に56企業が上場しております。

ただ、2022年には8社の中国バイオテック企業が香港証券取引所に上場しておりますが、これは2021年の20社より大幅に減っています。

8つの企業のうち、2つはケイマン諸島で登記され、6つは中国本土で登記されています。(これは数年前から大きく変わっています。当時上場していたバイオテック企業のほとんどはケイマン諸島で、中国大陸での登録数は少なかったようです。)

また、2022年は、香港に上場しているバイオテック企業は平均5,900万ドルを調達しています。2020年の平均融資額は3億4500万ドル、2021年は2億4300万ドルであったため、平年に比べて著しく下がっています。

資金調達の規模が減少したのは、2022年に上場する企業が株式の一部しか発行しないことを選択したためと考えられています。2022年に上場した6社が中国本土で登記の会社でありますが、今後の上海証券取引所A株への上場も視野に入れているため、当該6社は将来の発行のために香港への上場規模を縮小した動きが見られます。

引用元:世达国际律师事务所 2023年香港上市生物科技公司报告

まとめ

バイオ医薬品は発展しつつあるが、世界を標準でみた場合、中国のバイオテックで稼いでいる企業はCDMOが多いことがわかりました。一方で、バイオテック研究開発についても中国では活発に行われておりますが、まだまだバイオ医薬品単体で勝負している大きなバイオテックは少なく、今後さらに勢いを増していくといえそうです。

引き続き、中国の製薬バイオ企業を追っていきます。

ご拝読ありがとうございました。

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